米フィギュア界で起きた実話を描く『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』 古川ケイの「映画は、微笑む。」#48
とは一体どんな事件だったのでしょうか?
1994年1月6日。
リレハンメルオリンピックの代表選考会となる全米選手権の会場で、優勝候補とされていたナンシー・ケリガンが、練習後に何者かに右ひざを殴打され怪我を負いました。ナンシーは欠場を余儀なくされ、トーニャが全米選手権の優勝を飾ります。
ところが、事件発生から2週間後、トーニャの元夫らが襲撃事件の犯人として逮捕され、トーニャの関与も疑われることに……。
全米スケート協会とアメリカオリンピック委員会はトーニャのオリンピック出場権をはく奪しようとしますが、トーニャは無実を主張し続けて、なんとかリレハンメルオリンピックに出場します。
しかし、トリプルアクセルの失敗や、靴紐の不具合などでトーニャは8位入賞に終わってしまうのでした。
◼︎主演女優 マーゴット・ロビーは、結婚式の前日もスケートリンクの上に立っていた。
トーニャ・ハーディングを演じるのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で文字通りレオ様を足蹴にしていた美女・ナオミ役で大ブレイクし、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役でも話題を集めたマーゴット・ロビーです。
マーゴットは、本作のプロデューサーも務めたほか、本作で初のアカデミー主演女優賞にノミネートされる快挙も成し遂げました。