300年愛される楽器・ストラディヴァリウスであなたのクラシック感性を磨く
音色の美しさは言わずもがな、立体的な響きは明らかにその楽器が特別なものであると示しているかのよう。
特に約5063挺しか現存していないというチェロが奏でる深みのある音は、心地よく耳に響くだけでなく、深く心にまで染み入るような感覚をおぼえました。
もし天国に召されるときには、ストラディヴァリウスの音色で送ってほしい……というのは半分冗談ですが、天使が奏でる音色はかくあらん、と思えるほど。
300年前に生きた人々も同じようにこの楽器に魅了され、あるいはその音をこぞって聴きたがり、あるいはその価値を神格化して所有を望み……。時代が移り変わり技術が進歩しても、人が「美しい」と感じるものは、そう大きく変化しないのかもしれません。
■素晴らしいものは人間の好奇心をも刺激する
クラシックコンサートに伺うのは、実に3年ぶりとなるスタッフH。これまで積極的には触れてこなかったクラシックを、この機会に改めて王道から学んでみようと思い、参加しました。
ストラディヴァリウスの美しい音色の響きは、確かに私たちの耳を満足させてくれました。
しかしそれ以上に、素晴らしいものとは、人間の好奇心をも呼び覚ましてくれるものだと感じました。