初詣だけじゃない! 人生の中で私たちが神社に行くべき理由とは?
というものの影響を感じています。
その「異なるものも認め合い、互いを尊重する心」にこそ、この日本を精神的に支えている理由のヒントが、隠されているような気がしてならないのです。
日本においては、そもそも「あらゆるものに神様が宿っている」という考えのもと、「八百万(やおよろず)の神」を信仰する「神道」が、もっとも古くからこの国とともにありました。つまり、やたらと他を否定したり排除しようとしない価値観のものが、文化の根底に存在していたわけなのです。
ですから、「信じる宗教は特別ありません」と仰る方も、神社に足を運んでいるからには、神様を一切信じていないわけではないはず。私たちの心の中にあるのは、もっとやわらかい信仰なのかもしれません。
その裏側には、「特定の宗教」や「特定の神様」だけを拝しているのではない、という日本ならではの懐深い宗教観が隠されているのでしょう。これは、日本人が「誇り」とすべき感覚なのではないでしょうか。
■八百万の神々を通じて、自らに「生き方」を問う
昔はよく「誰が見ていなくとも、お天道様が見ているよ!」とか、「悪いことをすれば、いつか罰(バチ)が当たる」といった言葉が使われていました。