カメラを持って親子で参加!「こどもの情景-こどもを撮る技術」開催中
東京都写真美術館では、コレクション展「こどもの情景-こどもを撮る技術」を開催中だ。親は誰でも「こどもの今を永遠に残したい!」と思うもの。しかし、こどもはこちらの都合のいいように、静止してはくれない…。みなさんも日々ご苦労されているのではないだろうか?
縄跳びするマリー・ルー ハロルド・ユージン・エジャートン 1940年
写真が登場した19世紀、世界初の写真方式であるダゲレオタイプの技術では、瞬間を切り取ることができず、静止できないこどもたちの姿は当然の如くぶれていた。
それでも、こどもを撮影する努力は続けられ、写真初期の技術において人々はいかにこども静止させるかを考え、その姿を写真に留めていたという。
題不詳(家族像) 制作者不詳 1840-1859年
また、演出写真や芸術写真にも、アノニマス(匿名的)なこどもの姿が登場していた。カメラを持つことが一般的でなかった時代にも、一握りの人々が様々な角度、視点、技術でこどものイメージを発信し続けたのだ。
写真を撮るウーナ、1977年「いまだ失わざる楽園」あるいは「ウーナ3歳の年」
≪静止した映画フィルム≫より ジョナス・メカス 1940年
本展は『いかにしてこどもを撮影するか』を、多彩な作品と写真の歴史からひもとくとともに展示室内に体験コーナーも特設。こどもを中心に、観る・撮るの両面から写真を楽しめる空間を展開している。写真好きな親にとって、大変興味深い展示だ。
愛い児 黒川翠山 1906-1910年頃
また、9月には「おしゃべり鑑賞タイム」という、こどもたちと作品を目の前にして会話を楽しむ時間も設けられている。いつもの静寂な展示室とはちがう和やかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐり、親子やこども同士で会話を楽しむことができるという。
このほか、小学生を対象にしたプログラム、
「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクールも展開中だ。家族連れで楽しめるコレクション展、ぜひカメラをご持参の上、訪れてみてはいかがだろうか。
<展示構成>Chapter1:写真技術史とこども
Chapter2:表現の中のこども
Chapter3:光で変わるこどもの写真(体験コーナー)
<主な出品作家>ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット、フェリーチェ・ベアト、
ナダール、江崎 礼二、小島 柳蛙、下岡 蓮杖、ジュリア・マーガレット・キャメロン、ユージン・フランク、エドワード・ウエストン、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、ハロルド・ユージン・エジャートン、黒川 翠山、堺 時雄、大久保 好六、小川 月舟、河野 龍太郎、小石 清、東松 照明、森山 大道、篠山 紀信 ほか
そのほか、カメラ・オブスキュラ、ダゲレオタイプカメラをはじめとするカメラや写真機材などの展示もあり。
おしゃべり鑑賞タイム(9月)----------------------------------
2011年9月2日(金) 15:00~18:00
2011年9月9日(金) 15:00~18:00
2011年9月16日(金) 15:00~18:00
担当学芸員によるフロアレクチャー----------------------------------
2011年9月2日(金) 14:00~
2011年9月16日(金) 14:00~
お問い合わせ:東京都写真美術館
http://syabi.com/
取材/おうちスタイル編集部
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