2014年6月27日 13:00|ウーマンエキサイト

鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ

北鎌倉駅でJRを降り、西口改札を出て左折。紫陽花に見惚れながら舗道を300メートルほど歩くと、見落としてしまいそうな小さな木の案内板に「喫茶ミンカ」の文字が。そこを左折すると奥に、木々や植物の生い茂った小さな館がこつ然と現れます。

鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ
まるで古民家のような佇まい。室内は、白い壁にアンティークの調度や古い本たちがあたかも最初から仕組まれたように調和し、香り高いコーヒーのいい匂いが…。研ぎ澄まされた美意識の静謐な空間。友人に誘われて初めて訪れた時は、白洲正子さんみたいなシャープな老婦人が現れそうなところ、楚々とした少女のような女主人が出てきて驚きました。


鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ
古い本と秘密の花園めいた緑の庭が与えてくれる究極の癒し彼女の登場で、それまで孤高な雰囲気さえ漂っていた清冽な室内が、ふんわりとやさしいやすらげる空間へと変容。シアトリカルな演出だなと勝手に想像して感動したのでした。

鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ
今年、5周年を迎えた喫茶ミンカは、東京生まれ、東京住まいだった彼女が12年ほど前に鎌倉へ移住し、とても気に入っていたというその家が壊されることになって北鎌倉に引っ越し、改装してオープンさせたお店。今はロケーションが変わってしまったそうですが、「小路の奥に柿の木が見えて、そこに一目惚れ」して決めたとのこと。


鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ
その柿の木のある庭から入るのですが、入り口には雨ざらした木箱の中に本が見開きで置かれ、色褪せた「喫茶ミンカ」の文字が、かろうじて読めるか否か…。気づく人だけ気づいてくれればいい…という、あまりにもさりげないおくゆかしいセンス! 何とお洒落なのでしょう。決して広くはないけれど、秘密の花園めいた緑の庭も本だらけの美しい室内も、佇んだ瞬間に、「ここ、大好き! 」と体中の細胞が生き生きしてくるのでした。

鎌倉までプチ観光! 本当は誰にも教えたくない秘密の隠れ家・喫茶ミンカ
改装は大工さん一人に依頼したので一年以上かかったそうですが、古い建物ながら耐震も図られ、前職がグラフィックデザイナーだった女主人のセンスを生かした喫茶店が誕生。デュラス、古井由吉、太宰治、伊藤比呂美らを愛する、もと文学少女の彼女が「普遍的なものが好きなんです」という通り、店内には時代を超えた魅力的な本がたくさん。

新着くらしまとめ
もっと見る

ウーマンエキサイトで人気のコミックが動画でも!

チャンネル登録よろしくお願いします!

記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.