スマホの使いすぎだけじゃない! 女性が腱鞘炎になる意外な原因
スマホやパソコンの普及に伴い、それらの使いすぎで腱鞘炎になる人が、最近増えているのだとか。
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しかしスマホの使いすぎだけではなく、女性が腱鞘炎になりやすい意外な原因は別にあります。
実は、腱鞘炎で病院を受診する人は、圧倒的に女性の方が多いといわれています。それは、女性ホルモンが、腱鞘炎と大きく関わっているからなのです。
■腱鞘炎には女性ホルモンが影響する!?
手や指を使いすぎることによって、痛みやだるさを引き起こしてしまうのが腱鞘炎です。
作家やピアニストなど、手を酷使する職業の人がなりやすい病気ですが、最近ではスマホやパソコンを長時間使い続けることによって、腱鞘炎の症状を訴える人が増えているといいます。
そして、女性の場合は、もう1つ大きな原因があります。それがホルモンバランスの乱れ。
女性ホルモンであるエストロゲンには、腱や腱鞘の弾力性を保つ働きがあり、減少すると関節などに炎症が起こりやすくなります。
腱鞘炎になる女性が多くなるのは、女性ホルモンの変動が大きくなる妊娠・出産期と更年期。
「じゃあ私には関係ない」と油断していてはNG! とくに都市部では、妊娠中ではない若い女性にも腱鞘炎になる人が増えているというのです。
■ホルモンバランスを整えて腱鞘炎を予防
女性ホルモンは、腱鞘炎だけでなく、美肌やアンチエイジングにも欠かせないもの。日々の食事で、体の中からホルモンバランスを整えていきましょう。
まず積極的にとりたいのが大豆食品です。大豆に含まれるイソフラボンはエストロゲンと似た性質を持ち、ビタミンB6には女性ホルモンの代謝とバランスを整える働きがあるといわれています。
ビタミンB6はマグロやカツオ、レバーなどにも豊富に含まれているので、食事の中で上手に取り入れていきましょう。
また、間食におすすめなのがナッツ類。ビタミンEを多く含み、脳下垂体や卵巣に働きかけて、ホルモンの分泌をコントロール働きがあります。
抗酸化作用も高いため、美肌にも効果的です。
エストロゲンは、睡眠が不足すると分泌が低下するといわれています。食事と同時に、正しい生活リズムで過ごすように心がけてください。
■手や指の痛みを感じたときの対処法
しっかり食事や生活に気を配っていても、長時間パソコンで入力作業をしたときなどには、手や指が痛くなってしまいがち。
違和感があったら早めにケアをして、進行を防ぐことが大切です。痛みが出る前に、手や指のだるさや手首の腫れなどを感じることもあります。
このような症状があらわれたら、たとえ痛みがなくても作業を一時中断し、手を休めるようにしましょう。