2016年7月31日 06:00|ウーマンエキサイト

「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方


そうして、1972年にイタリアで出版された絵本が『ふゆ』。フランスほか世界5ヶ国で翻訳されたものの、日本ではなかなか読まれる機会に恵まれませんでしたが、刊行から40年後の2012年に、待望の日本語版が出版されました。

「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方
『ふゆ』(こうのあおい・著/アノニマ・スタジオ)


『ふゆ』は、ある冬の日、雨が雪になって、少しずつ降り積もり、やがて地面を覆います。雪の上に見つけた、いろいろな足跡をたどると…というお話。

グレーや白の、シックな色使いを基調とした、シンプルなイラストで、飾っておきたくなるようなデザイン。余白も多く、真っ白のページに文字だけ入ったページは、だんだん雪に見えてきます。

「これは、南スイスの小さな村に引っ越したとき、猫を3匹くらい飼っていたんですけど、見当たらないと思ったら、雪の上に足跡が点々とついていて。そこから、この話を思いつきました。


イエラ・マリさんの絵本も文字がないし、最初はテキストもなくしたいくらいだったけど、この場合はちょっとあったほうがいいなと思って。

最後のページの動物は、本当はもっとすごい色だったけど、“冬にアフリカの動物がいるわけがない”と、当時編集者から言われて、今の色に落ち着いたんです(笑)」

「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方


「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方



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