2016年7月31日 06:00|ウーマンエキサイト

「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方

今年(2016年)発売された、カラフルな色使い、かわいらしい動物の絵が印象的な絵本『あいであ』(アノニマ・スタジオ)。日本ではなかなか見られない新鮮な感性で描かれたこの絵本は、言葉が少ない分想像力をかきたてられ、0歳から年齢を問わず楽しめます。

著者の、こうのあおい(葵・フーバー・河野)さんは、1936年東京生まれ、スイス在住のグラフィックデザイナー・イラストレーター。そんな世界的に活躍している葵さんが来日されていると聞き、絵本についての話を中心に、たっぷり伺いました。

目次

・“こうのあおい”の絵本が生まれるまで
・考えて、話し合うきっかけに
・生活と遊びで培われた色彩感覚


「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方

2014年、東京・東日本橋に構えた、スタジオ・プントビルゴラにて。



■“こうのあおい”の絵本が生まれるまで

葵さんは、日本を代表するグラフィックデザイナー、河野鷹思氏の長女。東京芸術大学を卒業後にスウェーデン・ストックホルムでグラフィックアートを学び、イタリア・ミラノに拠点を移してからは、世界的なグラフィックデザイナーで、のちに夫となるマックス・フーバー氏のスタジオでイラストレーションを担当。

その後、スイスに移り住み、現在までテキスタイルや絵本、おもちゃなど、幅広くデザインや絵画を数多く手がけてきました。


「主人がイタリアのエッメ社という出版社から、イエラ・マリ(絵本『あかいふうせん』、『木のうた』など)さんの本のレイアウトを頼まれたのをきっかけに、編集者のロゼッリーニさんと知り合ったんです。

何かアイデアがあれば、と声をかけてもらっていたのだけど、実際に絵本を作ったのは、少し後のことでした。絵本は専門ではなくて、ブルーノ・ムナーリ(絵本『きりのなかのサーカス』など、イタリアを代表するアーティスト)さんと本を作るときに、いろいろ勉強しました」

「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方

イタリアの老舗百貨店「リナ・シェンテ」の新聞広告では、マックス・フーバー氏がデザイン、葵さんがイラストを多数手がけたそう。定規を使わず、ペンで描かれたイラストは繊細で今見ても、とてもかわいらしい。



「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方

2016年5月、群馬県にあるフリッツアートセンターで開催された展示より。「あいであ」の原画と、ドリルデザインとのコラボレーションによる波佐見焼きのテーブルウェア「Sabato(サバト)」。



「見て、感じて、自由に解釈すればいい」葵・フーバー・河野さんに聞く、絵本の楽しみ方

今なお愛され続けるロングセラーの、『アニマルパズル』(ネフ社)ほか、葵さんがこれまで手がけた作品。




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