連載記事:30代から考える「自分年金」

30代がもらえる年金で老後は大丈夫?【30代から考える「自分年金」 第1回】

30代から考える「自分年金」

30代から考える「自分年金」

だれもが当事者となる「老後」。この老後不安を抜け出すためには、30代~40代の過ごし方によって変わってくる。ファイナンシャル・プランナー山中伸枝さんから、「今やっておくこと」を教えてもらった。

「老後」。この言葉を聞いて、明るい気持ちになる人は、まずいないだろう。ほぼすべての人がが、「なんとなく、ブルーな気分」になるのでは?

連載の冒頭から結論をいってしまうと、「お金に困らない老後生活を送りたい」と思うのなら、30代~40代の過ごし方(心がけ)が大事になってくる。それでは30代の人はどうすればいいのか? その不安から抜け出す対策について考えてみたい。
30代がもらえる年金で老後は大丈夫?【30代から考える「自分年金」 第1回】

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■なぜ、30代から「老後」を考える必要があるの?

ファイナンシャル・プランナーで、「確定拠出年金相談ねっと」代表の山中伸枝さんは言う。「老後はだれにでも必ず訪れる『事実』です」と。

マネー分野では、よく「人生の3大資金」という言葉が使われる。人生の3大資金とは、「住宅ローン」「教育費」「老後資金」。
このうち「住宅ローン」と「教育費」は、必要ない人もいる。けれども、「老後資金」だけは、だれもが「当事者になるお金」だ。

この大金を準備するために、「自分がお金を稼げる時期」が終わるまでにやっておかなければならないことがいくつかある。

「『なんとかなる』と思って、やるべきことをやらなければ、『老後貧乏』という形でツケを払うことになるかもしれません」(山中さん)

■幸せの老後には、収入が多い・少ないは関係ない

「老後の準備」というと、「できるだけお金をためておくこと」と思う人も多いだろう。けれども、山中さんは言う。

「『老後のためのお金』を考えるとき、(現役時代の)収入が多い・少ないよりも、計画を立てて準備していないことの方が命取りになります。」

幸せな老後は、計画を立てて準備を始めることから。だからこそ、30代から、「老後」についてのイメージトレーニングを始めることに意味があるのだ。

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