連載記事:30代から考える「自分年金」
節税力がスゴい! 確定拠出年金の3つの「おトク」大公開【30代から考える「自分年金」 第4回】
30代がもらえる年金で老後は大丈夫?
毎月いくら足りない? 年老いた自分を養うには
マネー業界大トピック発動! 知っている人だけトクする制度の続きです。
知っている人だけがトクをする「確定拠出年金」という制度。「どうしてトクをするのか?」を「
確定拠出年金相談ねっと」代表の山中伸枝さんに聞いた。
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■国が用意した老後資金貯蓄方法
確定拠出年金とは、税制優遇を受けた国の
「老後資金専用貯蓄制度」である。
つまり、確定拠出年金とは、国が用意してくれている老後資金の貯蓄方法で、それを使うメリットは、
税金が安くなることだ。
では、どんなときに、どれくらいの税金が安くなるのだろう? これこそが
確定拠出年金の「肝」である。
■おトク1 個人年金より上! 所得控除のすごさ
ひとつめのメリットは、積立時の掛け金が
全額所得控除となる点。
これは、すごく大きい。なぜなら所得税というものは、収入に課せられるわけではなく、そこから必要経緯、医療保険を引いた額に課税される。その控除できる中に、確定拠出年金も入ってくる。所得控除の額が大きければ、税金で引かれる金額が小さくなる。ようするに、
節税になるわけだ。
節税できる具体的な金額をイメージしたい場合は、「
個人型確定拠出年金ナビ」でザックリとした計算ができる。
節税できる「老後資金の積立て」という意味では、生命保険会社の個人年金保険がメジャーだ。
しかし確定拠出年金とこの金融商品を比べても、差は歴然としている。仮に毎月2万円を1年間24万円積立てしたとして、次の試算表のように、節税メリットは、圧倒的に確定拠出年金の方が上だ。
●個人年金保険と確定拠出年金の節税メリット比較
<年収500万円で所得税率10%、住民税率10%で試算>
※控除額:税金を計算する金額から差し引いてもらえる金額のこと。控除額が大きいほど、税金は安くなる。
出典:『こう変わった確定拠出年金』(山中伸枝/株式会社 税経)より抜粋