「お裾分け」の正しいマナーとは?お返しやお礼の仕方
ママ友やご近所さんから「おすそわけ」をいただくとうれしいですが、それに対してお返しをするべきかどうか、迷うところでもあります。「もらいものだから、気にしないでね~」と言われたら、ただよろこんでもらっておけば良いの? そうは言っても、ちょっとしたお返しが必要?
今回はそんな、「おすそわけ」をいただいたときのマナーについて考えてみたいと思います。いざというときに備えて、スマートな「いただき方」を覚えておきましょう。
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■お返しをすべき? しない方が良い?
何かのお祝いや、お歳暮・お中元のような贈り物には、のしをつけて表書きとして贈り物の理由を明記するのが一般的。そして、もらった方は必要に応じてお返しをします。
特に結婚や出産、長寿などのお祝い、香典、病気見舞いなどはお返しが必要とされていますので、こういった贈り物をもらったときは、「お返しをすべきかどうか」で迷うことはあまりないでしょう。
しかし、おすそわけの場合は、もらったからといって、すぐにお返しをする必要はないと思って良いでしょう。ちょっとしたおすそわけにすぐにお返しをすると、かえって相手に気を使わせてしまうことになります。
ただし、「もらいっぱなし」で良いというわけではありません。すぐにお返しをする必要はありませんが、「いつか、良い機会があればお返しをしよう」という気持ちは忘れないようにしましょう。
■容器の返し方
おすそわけの品が、食器やトレーなどの使い捨てではない容器に入っている場合、「空の器を返して良いものか?」と迷ってしまいます。
日本には昔から「お移り(おうつり)」という習慣があり、おすそわけをもらったら、品物が入っていた器に懐紙やマッチなどを入れて返すのが一般的でした。
現在は懐紙やマッチの替わりに、クッキーなどを入れて「お移り」とすることが多くなっています。「お移り」には「今後も仲良くしてくださいね」という意味合いがあるそうなので、できれば上手に取り入れたい習慣です。
また、反対におすそわけをする側になったときは、相手にこのような気づかいをさせないように気をつけるのもマナーのひとつ。立派な器を避ける、使い捨て容器にする、おすそわけするときに相手宅にある器に移し替えてもらうなどの工夫をすると、相手に「お移り」の気づかいをさせずに済みます。
■もらうのを断りたいときは…
たびたびおすそわけをもらっていると、「もらうばかりで申し訳ない」「たくさんもらっても困る」と感じることがあります。おすそわけを断りたい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
差し出されたおすそわけを、「結構です」と断る方法はあまりおすすめできません。どれだけ丁寧に断っても相手はやはりガッカリしますし、場合によっては傷つけてしまうかもしれません。
おすすめなのは、おすそわけをもらったら、それ以上に高価な品をすぐにお返しするという方法。これで、「もう、贈り物は結構です」という意思を伝えることができます。
ただ、相手によっては意味を理解してくれないかもしれませんので、その場合は「今後はお気づかいなく」などの言葉を添えると良いでしょう。