家に居場所がないと訴える夫。無意識に居場所を奪っていませんか?
■女性以上に「大事にされたい」気持ちが強い男性
その後、心理学の勉強をしてカウンセラーの仕事を始めてからも不倫問題の相談はよくお受けしますが、男性の方が自分の家庭について話すことは、先ほどの「家に自分の居場所がない理由」と似ています。
女性は「家事も仕事のうち」という認識がありますから、家にいても「あれをしなくちゃ、これもしなくちゃ」と思考がフル回転しているのが日常となっていますが、男性は
“家=のんびりリラックス”するところ、という認識が強いのでしょうね。
とくに仕事もしている女性からすれば「ただでさえ忙しいのに子どもの面倒も見ているんだから、大人のアナタは自分の面倒くらい自分でみてよ!」と言いたくなりますが、男性は女性以上に
「労ってほしい、大事に扱われたい」という思う傾向が強いように思います。
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よく「あげまん女性を目指す方法」などが雑誌やネットに出ていますが、だいたい「夫に感謝の気持ちを示そう」「夫の好きな料理をすぐ出せるようにしておこう」など、正直「そこまでしてあげなくちゃダメなの?」というくらい「夫第一、最優先」のアドバイスが書かれています。
でもあれは確かにその通りと思います。家で
「一番に扱われる存在」でいてこそ、家族のために頑張れるのが男性なのでしょうね。
■「大事にしているよ」という気持ちを示してあげよう
私が今までお受けしたご相談を通しての感覚ですが、たとえ「家に自分の居場所がない」ということがあったとしても、妻に対する愛情や気持ちがすでに全くないために、不倫関係に陥ったという男性は10人に1人くらいです。さらに離婚することも真剣に考えている男性は100人に1人くらい。ほとんどの男性は、
妻に大きな不満があるから、他の女性に目を向けているのではないケースが多いです。
それならば、家の中に小さくても
夫の居場所を確保してあげませんか。ダイニングの椅子、テレビの前のソファなど一番居心地の良さそうな場所を
「夫の定位置」にして、家に夫がいるときは他の家族はそこに座らない
「聖域」を作ってあげるのです。
夫が帰宅したらどんな状況であってもいったん「お帰りなさい。お疲れさま」と声をかけて、定位置にお茶なりビールなりを置いてあげましょう。
その後子供とケンカの続きをするなり家事を続けていたとしても、夫は
「自分は大切にされている」と感じるのではないかと思います。
結婚生活も長くなると、いつまでもラブラブな関係でいることは多くないですが、だからといってただの同居人になるのもあまり楽しくありませんよね。夫にとって心地よい居場所を作ることで、
妻の愛情を示してあげてくださいね。
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