恋人から夫婦になり、子どもが生まれてママ・パパになった私たち。ステージの変化とともに、恋心が愛に、やがて情に変わっていく、とよく聞きますが、実際、子育て中の夫婦はパートナーにどんな感情を抱いているのでしょう。
11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ、夫婦関係について調査したアンケートの結果をもとに、よりよい夫婦関係を続けるためのポイントを探ってみます。
■3人に1人が「パートナーへの好きな気持ちがダウン」。その理由に「子育て」が関わっている?
ここでは、ベビーシッターサービスを行う「キッズライン」が行った「いい夫婦の日に関するアンケート」(回答者数:子育て中の女性337名、男性14名/2017年10月実施)の調査結果をピックアップしてみていきます。
「いい夫婦の日に関するアンケート」(キッズライン2017年10月調べ)より
まず、パートナーへの「好き」の度合いを結婚前と現在で比較する質問では、「結婚前と変わらず好き」と答えた人が39.3%で多数派に。19.1%は「結婚前より好きになった」と回答しています。
一方で、「好きな気持ちが薄れてしまった(29.3%)」「どちらかというと嫌いになった(6.3%)」と、パートナーへの「好き」が下降気味の人は35.6%。およそ3人に1人の割合と、見逃せない数字に。
その理由として寄せられたフリーコメントでは、
・子ども優先になっているうちに夫婦間での会話が少なくなり、距離が出来てしまった
・育児のことや家事のことは全部任せきりで、協力的ではない。また、会話が一方通行になり愛情が薄れてしまった
・仕事や価値観は基本的に変わらずリスペクト。一方、結婚前に重視していなかった「子煩悩かどうか」が、出産後は切実な問題になった
・育児で忙しすぎて、夫婦関係や愛情について考える暇がなくなり、育児タスクを実践できる一員としか見られなくなった
※「いい夫婦の日に関するアンケート」(キッズライン10月調べ)より
との声が挙がっていました。子育てのスタートをきっかけにパートナーへの物足りなさが表面化し、それが「好き」の低下につながっている様子がうかがえます。
子育ては、ただ楽しくハッピーなだけではなく、タスクも考えることも増えます。今抱えている思いを夫婦間で共有し、ねぎらいあうことが、パートナーをずっと「好き」でいられるポイントのひとつかもしれません。
■以心伝心はありえない? 夫婦水入らずの時間で「目に見える愛情表現」を
「いい夫婦の日に関するアンケート」(キッズライン2017年10月調べ)より
続いて、夫婦間のコミュニケーションについてのアンケートも。
「夫婦に目に見える愛情表現は必要だと思いますか」との質問に、92.6%が「はい」と答えています。
以心伝心、暗黙の了解など、「口に出さなくても伝わる」を意味する言葉はありますが、たとえ夫婦であっても「口や態度であらわさなければ伝わらない」と思っている人が大多数であることがわかりました。
日頃の感謝やねぎらいの気持ちをきちんと言葉で伝えたり、スキンシップであらわしたり。子どもと一緒に家族で過ごす時間も大切ですが、自分が思っていることを伝えたり、パートナーが考えていることを知ったりする時間を確保することも同じぐらい大事です。
ふたりきりで食事をしたりするだけでも、ちょっと新鮮な気持ちで話すことができそうですよね。
たまには誰かに子どもをみてもらって(シッターサービスなどを利用したとしても)ときどきでも夫婦の時間をつくっていくことが、よりよい夫婦関係の持続や、「もっと好き!」につながるのかもしれません。パパとママが仲良しで、きちんとコミュニケーションが取れているということは、子どもにとってもいいことですよね!
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