NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」で“スーパー主婦”として話題の
井田典子さんが、初の著書
『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』を発売しました。
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井田典子(イダノリコ)さんプロフィール
整理収納アドバイザー。相模友の会(婦人之友 読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで“片づけの達人”、“スーパー主婦”として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。
HP:https://idanoriko.jimdo.com/
整理収納アドバイザーでもある井田さんが、長年の家庭生活のなかでトライ&エラーを繰り返しながら確立してきた整理収納術は、どれも目からウロコ! 片づけはもちろん、時間の使い方やお金とのつきあいかたまで、家事の考えをあますところなく語った一冊です。
今回は本のなかから、おさえておきたい
片づけの4つのルールや忙しいママにぜひ参考してほしい
時間管理のコツをご紹介します。
■まずは収納の枠づくり コツは「キン・コン・カン」
子どもがいると片づける暇もないし、毎日ふつうに暮らすだけでもモノは増えがち。
「いくらやっても片づかない」「知らないうちにモノが散らかってしまう」と嘆くママも多いはず。
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井田さんは本のなかで、「家が片づかないという方は、
『枠』を決めてみましょう」と呼びかけています。具体的には、「カトラリーは仕切りに収まるぶんだけ」とか「本はこの棚に入るだけ」など、あらかじめ収納空間を決めてしまうんだそうです。
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枠という言葉には、なんとなく窮屈で不自由そうな響きがありますが、井田さんいわく「じつは、その逆」。枠を決めることで家に迎え入れるモノのハードルがあがり、「必要にして十分なだけのモノと暮らす、
満ち足りた生活」になるのだといいます。
収納の「枠」づくりをするときにヒントになるのが、井田さんが提案する
「キン・コン・カン」という考え方です。
・キン… できるだけ使う場所の「近く」に置く
・コン… 「コンパクト」の略。外封筒や包装を外して本体だけにする
・カン… 「簡単に」の意。ワンアクションでスムーズに出し入れできるように収納する
枠はつくるだけじゃなく、
保つことが大事。キン・コン・カンに従えば、枠もキープしやすくなりますね。
ちなみに「枠」は、収納以外のことにも当てはまるそうです。
時間がないという人は時間の区切りを意識して暮らしてみる。
お金がないという人は予算立てをしてみる。そんな「枠」の意識が、暮らしのシステムを劇的に変えてくれるといいます。
■片づけの4つのルール 「だ・わ・へ・し」
基準となる「枠」を決めたら、いよいよ片づけです。忙しくて片づけの時間がとれないというママもいると思いますが、井田さんは
「片づけの時間なんて一生やってきません」とバッサリ。
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モノは意識して処分しなければ増えていく一方。その状態にも慣れてしまい、「ゴミ屋敷」になってしまったお宅もあるというからおそろしいかぎり。そうならないためには、とにかく
「手をつける」ことが肝心。
一度に家中をきれいにしようと思うと心が折れそうになりますが、
「引き出し1つ」からでOKと聞けば、少し気がラクになりませんか?
具体的な片づけの基本となるのが
「だ・わ・へ・し」。以下の4つのルールに沿ってやれば、誰でも上手に整理整頓できるそうです。
「人生を救う片づけ」 P27 より
●「だわへし」ルール
・だ(出す)… なかのものを全部取り出してみる
・わ(分ける)… 種類別にして仕分けする
・へ(減らす)… レギュラーを選んで適量に減らす
・し(しまう)… 枠を決めて収納する
このなかで、意外に忘れがちなのは
「減らす」かもしれませんね。ごちゃごちゃしがちな文具やカトラリーなどは
持ち数を決めると、引き出しのなかですぐに見つかり、探すストレスもなくなります。
ちなみに井田さんが片づけのスタート地点としておすすすめするのは
キッチン。用途がはっきりしているので選別しやすく、毎日使う場所なので達成感も大きいのがその理由。ほかには、こまかなモノがあふれがちな洗面所まわりもおすすめだそうです。