連載記事:苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」
片づけはまず財布から? 「欲張らない、無理しない」が成功の秘訣【苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」 Vol.2】
■家の片づけ「引き出し、棚、箱など小スペース」からスタート
――これらの片づけを、家の片づけに応用するにはどうしたらいいのでしょう?
村上さん:家に応用する時も、すぐ完結できるような小さなスペースから始めましょう。例えば、引き出しや棚、小さな箱の中、などがおすすめ。「できた!」の達成感を積み上げることが大切です。
――引き出し以外に、片づけやすい場所はありますか?
村上さん:人にもよりますが…例えば、食品は賞味期限があり捨てる基準が明確なので、片づけやすいかもしれません。でも、食品庫や冷蔵庫全体とするとハードルが高すぎるので、「まずは食品庫のこの棚だけ」とか「冷蔵庫のドアポケットだけ」というふうに、範囲を限定しましょう。そして、だんだんと広げていきます。
――小スペースから広げること以外に、片づけにおいて気をつけるべきことはありますか?
村上さん:片づけは1回で終わることではない、ということです。よく、片づけが苦手な人は1回片づければそれで全部終わる、と思いがちですが、片づけはずっと続くことなので、むしろ片づいた状態を維持する方が大変です。
最初にお話しした財布の整理のように、「場所、量、入れ方」の3つの片づけステップを、いかに日々の生活のルーチンに組み込めるか。片づけ成功の秘訣は、そこにかかっているのだと思います。
確かに、どんなにキレイに片づけても、家は片づいたそばから、どんどんと散らかっていくもの。まずは、無理ない小さなスペースから始め、それを日々のルーチンに組み込んで、片づいた状態を維持してみる。そして、少しずつ範囲を広げていくことが大切なのだと教えていただきました。
次回は、「片づけが苦手な家族の対処法」ついておうかがいします。
参考図書:
『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』(講談社)
片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。
取材・文/まちとこ出版社N
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