連載記事:子育て世帯にピッタリな住宅の選び方
中学受験と住宅購入、両立できる? 老後資金問題を解決するには【子育て世帯にピッタリな住宅の選び方 第2回】
■私立中高一貫校に行く場合のリアル費用
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筆者の息子は、中学受験をした後、中高一貫校に通いました。中学受験をするのであれば、ザックリとした目安として、次の金額程度は覚悟しておく必要がありそうです。
【中学受験のための塾代】
小学校3年生の2月から通塾スタート:
総額で250万円~300万円(6年生の2月まで)
【学費】
学費と定期代で1年間:100万円×6年間(中高6年間)
※筆者の体験に基づく場合の金額
このほかに、部活動にかかる費用や大学受験をする際の予備校代…。成長期なので洋服や靴があっという間にサイズアウトしてしまうので衣料費もかさみますし、通う学校によってはママ友との交際費がかかる場合もあります。
子どもが
中高~大学卒業までは教育費の山場で、お金が右から左にかかる時期だという実感があります。
■「住宅」「教育」費のしわ寄せが「老後資金」不足に
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30代でお子さんが小さい場合、教育費の大変さをイメージするのが難しいかもしれません。けれども、『教育費が大変な時期が、この先にある』ということは、ぜひとも知っておいて欲しいのです。
「人生の3大資金のうち、『住宅資金』と『教育資金』を適正金額の枠内にしておくことは、とても大切です。
身の丈に合わない物件を買ってしまったり、子どもの教育にお金をかけすぎてしまったりしたしわ寄せが、
『老後資金』の不足に直結しているケースを、私はたくさん見てきました」(竹下さん)
■ライフプラン表を書くことで、見える景色がある
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そうは言っても、忙しい毎日の中、未来をイメージするのは、なかなか難しいものです。
「私は、ライフプラン表を書いてみることをおすすめしています。実際に、『書いてみる』と、これまで見えなかった風景が見えてきます」と、竹下さん。
30代になったのなら、一度はライフプラン表を書いてみる! それとともに、筆者は「物件価格は、ライフプラン表を踏まえた上でファイナンシャルプランナーなど、
お金のプロに相談にのってもらうのもアリ」と、お伝えしておきたいです。
なぜなら、「物件の価格」「教育資金」といったお金は、日常生活とは別物の「桁の違うお金」だからです。 金額が適正かどうか? という判断は、素人では難しいと感じます。
Q.ファイナンシャルプランナーに相談に乗ってもらうには?
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日本FP協会のファイナンシャルプランナーの上級資格であるCFP検索で、自分と相性が良さそうなファイナンシャルプランナーさんを探して、コンタクトしてみても良いかもしれません。
》日本FP教会:
https://www.jafp.or.jp/confer/search/cfp/
※費用の目安は、CFPへの相談料金の相場は2時間2万円程度です。
たとえば竹下さんに、「ライフイベントを踏まえた上で、わが家にとっての適正な物件価格の相談に乗ってもらう場合の費用」をお聞きしたところ、「相談者の購入プランを見て無理があるかどうかの判断であれば8000円~20000円(相談時間の長さによる)、シミュレーション込みの2時間相談コースの場合は2万1000円~2万5000円」だそうです。