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「何かお願いしても『後でやるよ』と言いながらやり忘れる夫」「問題が起こってどうしようもなくなってから、やっと取りかかる夫」…。そんな
「後回し夫」にイライラすることはありませんか?
「もう少し早く取りかかってくれれば、私もイライラしなくてすむのに…」「どうして問題が大きくならないと手をつけようとしないんだろう…」。
夫に対して、そんな不満を持つ妻は少なくないでしょう。どうして夫は、
自分に不都合なことほど後回しにしてしまうのでしょうか?
■後回し夫「今、目の前」にあることしか見えない
朝出かける前に「晩ごはんはカレーライスがいいな」と夫が言うから、カレーライスを用意したら、「あ、昼にカレーライス食べちゃった」って言われてがっかり…なんてことはありませんか?
夫はこういう時、「晩ごはんはカレーライスがいいな」と言ったことはすっかり忘れていて、「カレーライスが食べたい」という欲求だけが残って、目の前のランチに選んでしまい、妻の怒りを買ってしまうわけです。
男性は基本
「今、目の前にあること」だけしか見えない、考えられない傾向にあります。仕事に行く前は頭が仕事モードになっていますから、それ以外のことは忘れてしまい、後から問題になるということになるのです。
以前、
「男子ワールド炸裂「恐怖! わが子のポケットに大量のダンゴムシ…」理解不能な行動にママはどうする!?」記事でもご紹介しましたが、これは、女性に比べ男性は「脳梁(のうりょう)」、つまり右脳と左脳をつなげる回路が少ないことから起こります。
息子を育てているママは、日々実感していることではないでしょうか? 「部屋を片付けなさい」「宿題はやった?」と言っても、「後で…」「わかった!」と言ったままやらず…の繰り返しですよね。
「後回し夫」は、その男の子がそのまま大きくなったわけです。
さらに、男性は左脳優先で考える傾向が強く、「今、目の前のこと」を重要度が高いと思う順に感情抜きで理路整然と優先順位をつけ、その一番上から対応していきます。
例えば、今日はゴミを出さないといけない日でも、朝の会議での発表が気になったら、ゴミ出しはすっかり忘れてしまうわけです。そして、「ゴミ出しをお願いしたじゃない」と妻に怒られて、ようやく「ゴミ出し」の優先順位が頭の中で上がるのですが、その時はもう遅い…というわけです。
■家事育児「家のこと」は後回しにする夫、その理由は…
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家事や育児など、いわゆる「家のこと」は基本、男性の頭の中ではあまり優先順位が高くないようです。ただし、それは重要に思っていない、軽んじているというわけではありません。
要は
「やったことがないことが多く、わからない」から優先順位が低くなっているだけです。普段やっていない、見ていない、経験が浅いことで、先延ばしにしたらどんなトラブルに発展するかが想像できないのです。
そのため「後回しにするから問題が起こったでしょ?」と妻から怒られても、「なるほど、そうだね」と口では言っても夫は理解してはいないので、また同じことを繰り返し、さらに大きなトラブルを招く結果に。
あとは、いろいろ文句を言いながらも妻が家事育児を完璧にこなしているから、夫は「やらなくても、妻がどうにかしてくれるだろう」という
甘えや安心感を持っているのでしょう。それがさらなる「後回ししたうえに忘れる」という行動につながるのです。
例えば、電気を消し忘れていても、朝起きたらいつの間にか消えている。「あれ? 消した記憶はないけれど、きっと妻が消してくれたんだろう」といったことの積み重ねでしょう。ある意味、夫は妻を信頼しきっているともいえます。
そんな「後回し夫」に妻はイライラ…。夫は、妻に怒られてようやく相当なトラブルになっているんだなと気づき、頭の中の優先順位を急いで書き換えるわけですが、それは一瞬です。
そもそも、妻が考える「優先順位」と夫の考える「優先順位」の間には大きな隔たりがあるので、
夫が妻の希望を先回りしてトラブルを回避することは永遠に訪れません。