夫は「おふくろからは口止めされているんだけど」と言いながらも、義母が節約する理由を初めて私に打ち明けてくれました。
義母は、昔から節約家でしたが、ここまで極端ではなかったそうです。義両親宅は、もともと家が貧しく、夫は頭が良かったのに希望の進路を諦めたそうです。
高卒の夫の収入のことも心配した義母は、「せめて私たちには同じつらさを味わってほしくない」と、娘(孫)の学費に使えればと必死にお金を貯めるようになったそうです――。
私は「夫の収入が少なくても、家が買えなくても、自分たちは十分に幸せ」だということ。
そして、「私も働いているのだから、子どもの学費は、親の責任として考えていく」ということを義母に伝えました。
そしてお義母さんとお義父さんが、健康で幸せに過ごしてもらうことが何よりも一番うれしいということも。
このことがあっても、義母は慎ましやかな生活を送っています。先日も義両親宅におじゃました時、パンの耳を揚げて砂糖をまぶしたおやつが登場しました。ただ、猛暑日は、エアコンを入れてくれるようになったそうで、少しほっとしました。
脚本・
山崎伸子/イラスト・
ぺぷり
もう無理!下着まで補充する義母に我慢できない…なのになぜ私が悪者?/義母に合鍵を渡したら(3)【義父母がシンドイんです! Vol.362】