■『家計の混乱』ほどき方その2、クレジットカードの絞り込み
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――銀行口座の絞り込みが終わったらどうすればいいですか?
銀行口座の絞り込みが終わったら、クレジットカードも絞り込みます。クレジットカードの複数持ちも、ごちゃごちゃ家計の元凶です。
クレジットカードは店頭での決済タイミングと、引き落としタイミングが約1ヶ月ズレるため、いつ、何に、いくら、支払うかが、とにかくあいまいになりがちです。
だからこそ、枚数はできるだけ絞り込んでください。
「カードは一人1枚のみ!」と声を大にしていいたいくらいです。それくらい、家計の混乱を招くものなのです。
――クレジットカードや電子マネーの選び方を教えてください!
「自分の生活圏だったら、どれが使いやすいか?」で、考えてみると良いですね。
たとえば、自分がよく行くスーパーと相性の良いクレジットカードや電子マネーってあると思うんです。
そうなると、おのずと選ぶべきものは、決まってきます。あとは、お得に翻弄されないということも大切です。
――ドキっ! お得に翻弄されない…。耳が、とても痛いです
クレジットカードや電子マネーは、ポイントに目がくらんで、使おうとしないということです。あくまで、ポイントは、お金を使うからつくものであるので、お得ではない…。それくらいのシビアな気持ちを持っておいて欲しいと思います。
■『家計の混乱』ほどき方その3、お金の出口を厳選する
――ここまでできたら、結構すごいこどだと思います
仕上げは、お金の出口を一本化することです。まず、日頃、お金をどんなことに使っているか思い浮かべてください。
次のように、ざっと思いつくだけでもずいぶんあると思うんです。これらの支払い方法は、現金だったり、口座引き落としだったり、クレジットカード払いだったり、現金で支払っていたりと、普通、バラバラですよね?
●「日頃、お金をどんなことに使っているかの例
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――あらためて考えてみると、たしかに、いろいろな方法で支払っていますねぇ~
ここも、絞り込んでいきます。「口座引き落とし」「クレジットカード払い」「現金払い」を、なるべく1つの方法にまとめます。
たとえば、光熱費や通信費をカード払いにしているのなら、それを先ほど選んだ、1枚のクレジットカードから引き落とすようにするんです。当然、口座引き落としもクレジット払いも、元となる口座は、1本目で絞りこんだ『使う口座』にします。
――はぁ(溜息) やっぱりお金のことって、面倒ですね…
最初だけです。たしかに、おっしゃるとおり、ここでお伝えしたことは、面倒なことかもしれません。でも、最初だけなんです。
一度だけ、覚悟を決めて銀行口座やクレジットカードを整理してしまえば、後は、そのまま使えます。
それに、振り返りもしやすくなります。口座引き落としは、通帳。クレジットカード払いは、使用明細にお金を使った記録が残りますからね。ここは踏ん張りどころと思って、トライしてみて欲しいですね。
■「これからを生き抜くお金の貯め方」第2回まとめ
1)銀行口座やクレジットカード、電子マネーは、「自分にとって使い勝手」で絞り込む
2)ポイントに目が眩まないようにする
3)お金の出口を一本化するのは大変だが、大変なのは最初だけ
次回は、誰もが気になる「家計簿」について、横山先生にレクチャーしていただきます。
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■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍
『横山先生ド素人の私に教えてください! これからの「お金」の貯め方&増やし方』
(横山光昭 (著), マネーフォワード (著)/かんき出版 ¥1,540)
マンガとイラストで、わかりやすくて面白い「お金」の本。書籍では、年金2000万円問題から電子マネーやスマホ決済まで、「お金」の今さら聞けないことや得することが、この本1冊でわかります。
さらにスマホで行えるらくらく家計簿についても解説!
横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで23,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。
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