くらし情報『“スレスレの嫌味”は大人の教養。『エレガントな毒の吐き方』を読んで』

2023年6月24日 11:10

“スレスレの嫌味”は大人の教養。『エレガントな毒の吐き方』を読んで

と反省する言い方をしてしまう時もある。

著者の中野信子さんはまず、その気持ちを肯定してくれる。「不快なことを見聞きすれば不愉快で、イヤなことをされれば気分が悪いのは当然」と、客観的な目線で言われるとやっぱり安心する。中野さんによれば、イヤな感情を抑圧せずに、自分と相手との関係性をマイルドに扱う知恵が、エレガントに毒を吐くことなのだという。

「スレスレの嫌味」は大人の教養

本によれば、京都人の駆使する「イケズ文化」こそが、日本流・エレガントな毒の吐き方を習うのにとても向いているのだそう。たしかに京都人は「建前で話す」という印象がある。世間では「ミステリアスで怖い」と評価する人もいるけれど、堂々と気持ちを顔に出すわけでもなく、笑顔でさらりと意思を伝えられるのは、よく考えるとかなりのコミュニケーション強者、ともいえる。

お互いの関係性にもよるけれど、世の中には気を遣う相手がそれはもうたくさんいる。
例えばもともと仲の良かった友人ですら、ライフステージの変化によって昔のように素直に気持ちを打ち明けづらくなることもある。

話していて疲れる相手って、そもそも思ったことを素直に言ってしまう人だったりする。

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