もはや奇跡ではなく呪い。誰ひとり幸せにならない選択と真実の告白【君が心をくれたから#7】
それにしても太陽の父(遠藤憲一)が雨を迎えた時に、いつもの厳しさはどこへやら。雨にデレデレしていましたが、あの入院の一件以来、どんなにまじめに花火を語っていても、感じよくしていても、「ちゃんとうんこ出てるかな?」と顔を見るたびうんこがちらついてしまってもうだめです。調子どう?
■触覚を失い、奇跡の真実を知ることになった太陽
雨が触覚を失う瞬間は静かに訪れました。
期限を迎える夜。太陽に「朝までギュッてしててほしい」と、抱きしめ合いながら眠りにつく雨。「付き合って三週間だけど愛してる。それだけはずっと変わらない」と、太陽の温もりや感触を存分に感じながら触覚を失いました。
翌朝、雨は階段から落ち、怪我をします。
もちろん触覚がないため、血が出ていることにも気づきません。五感を失っていることは理解しつつ、それが病気ではないことに気づき始めた太陽は、雨に真相を問いただします。
うそでは隠し通せないと判断した雨が告げる残酷な真実。自分の命と引き換えに雨が五感を失うことになったことを知った太陽は泣き崩れます。「雨が夢を諦めたのも、五感も、全部俺が奪ったんだ……!」と。
■絶望の淵の太陽と強くなった雨
まっすぐな太陽は迷うことなく奇跡を起こした案内人達に懇願します。