海のはじまりの本当の真実。水季が出産を決めた本当の理由【海のはじまり#6】
と褒めていましたが、夏の同じいいところを親子二人で見出しているのもほっこりします。
喧嘩をするけど実はよく似ていて、マイペースな二人だからこそ余計に人に合わせられる夏に感心するのでしょう。
「でも(海と)二人になれば月岡さんでもイライラする時が出てくるかも」と、子育ての現実を伝える朱音に返した「それも練習したいです」という夏の言葉。
子どもを育てる中での「楽しさ」だけでなく、「大変さ」もしっかりと受け入れ、現実を生きていこうという夏の思いが伺えます。
それは、「子どもを育てていく決意」というほどのはっきりとした輪郭のあるものではなく、ありのままの現実を自然体で受け入れていこうとしているような、夏らしさを感じる場面でした。
■海の中に見えた、水季の生きていた証
水季が生きていた軌跡を、海と辿る夏。水季と海が一緒に暮らした狭いアパート、水季の歩いた道、色々なものを写真に収めながら、生前の水季を知ろうとします。そんな中、海の靴紐が解けてしまいます。
すると、そのまま海は先に走り、夏へ「ゆっくり歩いてきて!」と道の先から声をかけるのです。
靴紐を結んでいる間、夏を待たせないようにと先に小走りする海の姿は、昔の水季そのまま。