父の趣味に隠されていた愛。クズ父だからこそ引き出せた夏の本音【海のはじまり#8】
◼️父の趣味の真実
夏が通う写真屋さんに行くと、あれから溝江が夏を気にして通っていたことを知ります。一部始終を話すと「二人とも説明が下手なんだよなぁ」と溝江の居場所を教えてくれ、夏は再度父に会いに行くことに。
そこで知ったのは父の愛でした。
父にとっては「カメラが趣味」だったのではなく、「夏が趣味」だったこと。毎日違う表情をしている夏を残しておきたいから、カメラを買ったこと。離婚して夏に会わないならもうカメラはいらないから、夏に「欲しいか?」と聞いたら笑ったからあげたこと。
愛情や絆のかけらもないと思っていた父の愛の全てが、夏の愛用するカメラに詰まっており、まさにカメラは親子の絆だったのです。
◼️クズ父だからこそ引き出された夏の本音
誰もが海と水季(古河琴音)の一件で辛い思いをしていて、でもみんな優しくて……。心優しい夏は、そのせいで誰にも本音が言えなくなっていました。
一方で清々しいほどに本音しか言わない父。クズだからこそ、夏も抱え込んで気持ちをぶちまけることができました。海の存在を知った時、本当はめんどくさいことになったと思っていたこと。生きていたから罪悪感から解放されたけど、弥生との結婚も考えていた中で、全てのタイミングが最悪だったこと。