プロが解説。株価が下落しても、資産運用を続けて大丈夫?
8月頭に株価が大きく下落しました。新NISAで資産運用を始めたものの、資産が大きく目減りしてショックを受けたという人も多いのではないでしょうか。
このような株価下落の際、「資産運用を一旦やめたいのですが……」と相談を受けることがあります。実際、ニュースなどを見ると、8月の急落後に投資をやめた人が一定数いるようです。
短期間で資産が大きく減ったとき、強い不安を感じるのはごく自然なことです。
しかし、資産が目減りしたからといって、資産運用をやめるのはとてももったいないことです。「長期・積立・分散」の資産運用は、続けることがとても大切だからです。
■株価が急落しても資産運用を続けるべき
そもそも「長期・積立・分散」による資産運用で、なぜリターンが期待できるのでしょうか。
それは世界経済が長い目で見て成長するからです。一時的な相場の混乱は、10年、20年単位の世界経済の成長とはまったく関係ありません。
過去には金融危機によって、大きな相場の下落が何度も起こってきました。2020年のコロナ禍においては「コロナ・ショック」と呼ばれる大きな急落がありました。
こうした株価急落がいつ、どれだけの大きさで起こるかを正しく予想することはできません。