ザ・プール青山閉店の真相と、次なるプロジェクトとは? 藤原ヒロシの頭の中【INTERVIEW】3/4
以前アメリカを旅していたときに質屋(ポーンショップ)があって、コの字カウンターに金網が張ってあって、その向こうで商品が並んでいるというのが面白かったんですね。バーのようなスタイルですが、言えば時計とかを取ってくれるんですね。
ーーコの字カウンターの店というのは、以前からやりたいと考えていたのですか?
いいえ。あと1年で終了する「ザ・プール青山」の次に何をやろうかと考えていたときに、10数年前に行ったアメリカのその店を思い出したんです。今はネットなどで簡単に物が買えるようになって便利になったのですが、人との距離感が大事なのではと改めて考えています。百貨店などは接客をきちんとされているんですが、カウンター越しに話をしながら物を買うというのが、なんか良いのでは、と思っただけです。最近、食事に行く時もカウンターの店が多いのですが、テーブルでウエイターが運んで来るパンより、カウンター越しに出されるパンの方が美味しいと感じるんです。人との距離もそうですが、空間のマジックがある。
伊勢丹で買う人も、「ザ・プール青山」で買う人もそれぞれその空間が好きなんだと思います。その空気感は大切ですね。
ーーeコマースの影響も影響も大きいのでしょうね。