GWは京都でアート散歩、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023」「跳躍するつくり手たち」+1
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE「TYPE-Ⅱ 004」と宮前義之氏
衣装デザインの分野からは「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」が唯一参加。A Piece of Cloth(一枚の布)の頭文字である「A-POC」は、無縫製ニットに代表される一本の糸からコンピューター制御によって一体成形される筒状の布を構成するところから始まった。三宅一生氏のコアコンピタンスとも言える先端技術を駆使したコンセプチュアルなプロジェクトだ。今回出品されたのは2021年に発表された現代美術家の宮島達男氏とのプロジェクト「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」の第2弾。前回は“Steam Stretch”という技法と、ソニーグループが開発した米の籾殻を原料とする新素材トリポーラスに、デジタルの数字をジャカードで織ったブルゾンを発表している。今回は異なる素材を貼り合わせるボンディング加工を施した素材にビビッドなカラー数字がプリントされた作品が発表されている。
「デジタルプリントが一般化していく時代に、京都の職人に残る手捺染(てなせん)のスクリーンプリントで“時をまとう”ことをコンセプトに進めた」