ポップ・アート展スタート!ウォーホルが描いた日本人女性がキャンベル缶と共に来日
1960年代より盛んになった大量生産・大量消費の大衆文化を主題とした一連の芸術活動であるポップアート。その象徴と言われるキャンベル・スープ缶は全3作品が制作され、そのすべてが本展で展示されている。
ウォーホルと親交が深かったキミコ夫人のポートレート『キミコ・パワーズ』は1980年代にかけて三つのシリーズが制作された。マリリン・モンローやエリザベス・テイラーなど著名人中心だったウォーホルのポートレートが、1970年代以降、友人や社交界の名士へと徐々にその対象は広がり、やがてポラロイド写真に基づく規格化された発注肖像画に発展するターニングポイントとなった重要な作品となっている。
また、夫人が共鳴している作家の1人、ジャスパー・ジョーンズについては、手にしていない作品は5点程度で、ほぼすべての作品を所蔵。2011年にはジャスパーの版画の研究・公開・普及などを行う「パワーズ・アート・センター」をオープンさせている。「今回の展示で最も良いプレゼテーションができた」と本展開催に合わせて来日したキミコ夫人。
「ただ所蔵するのではなく、飾らなければ意味が無い。
アートと一緒に暮らす。それが大切なこと。