手作業の仕上げを堪能。スイス高級時計ブランド「ローマン・ゴティエ」の最新鋭のスケルトンウォッチ
素材の選定:超軽量チタン
インサイトマイクロローター・スケルトンは、地板と8個の受け(ブリッジ)がスケルトン化されています。地板と受け(ブリッジ)はこれまで真鍮で作られていましたが、スケルトン化に必要な強度と軽さを確保するためにグレード5チタンを採用、ムーブメントの重量は28gから16gになりました。またグレード5チタンはガルバニック処理をせずとも自然な色味を実現し、手作業で磨きを施すこともできます。ローマンは次のように述べます。
「チタンを理想通りに加工するのは本当に難しいです。一つ一つのパーツの完成には、既存の素材より多くの工程が必要です。機械もすぐにダメになってしまいがちです。火事の危険もあるので夜中に無人で機械を動かすこともできません。
そして何よりオペレーターの手腕が問われます、±2ミクロンの範囲内で仕上げなければならないのですから。ほんの少し穴が小さいだけで、時計師が軸受けの石を置いた際にパーツが割れてしまうのです。」
手作業による仕上げの最高峰
チタンを加工することよりも、さらに大変なのが手作業による仕上げです。2005年のブランド誕生以来、高い評価を受ける「手作業による仕上げ」。