手作業の仕上げを堪能。スイス高級時計ブランド「ローマン・ゴティエ」の最新鋭のスケルトンウォッチ
インサイトマイクロローター・スケルトンは私自身や私のチームにとって、まさに未知への挑戦でした。チタンは、加工はもちろん手作業の仕上げも困難を極めます。真鍮に面取りを施すのに比べ、すべての工程において時間がかかります。時には同じ工程を繰り返さなければなりません。また、小さな粒子が素材に傷をつけ、スポットが残ってしまった時はやり直さなければなりません。
実際、ローマン・ゴティエの面取りのスペシャリストが、インサイトマイクロローター・スケルトンのナチュラルチタン製の地板と8個の受け(ブリッジ)のすべて面取りを施すのに250時間以上かかります。この250時間は純粋に面取りにかかる時間です。
手作業もしくは手で動かす機械を用いるムーブメントの装飾はさらに時間を要します。
ハンドフロスティング、サーキュラーグレイン(円形装飾)、スネイル仕上げなどを施し、さらに100時間以上かかります。
シルヴィー・デヴォ―は述べます。「インサイトマイクロローター・スケルトンは精神面のスタミナが試されます。1ヶ月半にわたり、1日8時間集中しなければなりません。マラソンのようなものです。ゴールにたどり着くまで、あらゆる部品の角という角に面取りを施さなければなりません。」