デヴィッド・ボウイの大回顧展「DAVID BOWIE is」、音楽と映像演出でアーカイブを紹介
新しいものを探し求める彼のエネルギーを体感
デヴィッド・ボウイの成功を特徴づけるもの。それは、新しいアイディアを追い求めるエネルギーとそれらを多用して自分が必要としているものを見極める手腕である。中でも彼は、日本文化に多くの影響を受けている。
まず目に留まるのはウサギ模様のボディスーツ。これは初めてボウイが着用した山本寛斎によるオリジナルの衣装で「ジギー・スターダスト」ツアーで着用したものだ。彼はのちにこの衣装を「どうしようもないほど他愛ない“ウサギちゃん”の衣装」と冗談交じりに表現している。
山本寛斎による衣装はこれだけではない。入口で見た「アラジン・セイン」ツアーの衣装もそうだが、そのほか「出火吐暴威」と漢字で書いてあるマントなども展示されている。
アレキサンダー・マックイーンとの深い関係にも迫る
デヴィッド・ボウイのスタイルは、世界中のファッション業界に大きな影響を与えていることは言うまでもなく明らか。彼は常に流行を先取りしてきた。ここでは、デヴィッド・ボウイが美術学校を卒業したての頃、アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)と共同でデザインしたユニオンジャックのコートの現物を目にすることができる。