デヴィッド・ボウイの大回顧展「DAVID BOWIE is」、音楽と映像演出でアーカイブを紹介
本展では同時にオラ・ハドソンがデザインしたツアー衣装も展示している。
ベルリンを舞台にした「ブラック・アンド・ホワイト」時代
このエリアでは、ベルリンで生活を送っていた時代、彼の作品に影響を与えたダダイズムやドイツの表現主義、キャバレーについて、またその時代のハガキやチラシを飾る。彼にとってベルリンとは、ドラック依存を克服し、新しいエネルギーを見出して次なるアイディアを生むため、またスターとしてのプレッシャーから逃れるための逃避先であった。
この土地で「ベルリン三部作」として知られる、先駆的なアルバム製作に取り組んだという。『Low』『Heroes』『Lodger』は、新たな電子音楽や即興、音響効果を取り入れた実験的な作品。展示にもある、デヴィッド・ボウイの自画像は『Heroes』のジャケットに起用されたポーズであり、彼を象徴するもののひとつ。是非ここで目にしておくことをお勧めする。
北野武、坂本龍一のインタビューを放映
展覧会の終盤に差し掛かるころ、日本のオリジナル展示「David Bowie Meets Japan」が登場する。
ここでは、大島渚が監督した1983年の映画『戦場のメリークリスマス』を軸に、共演者・北野武、坂本龍一のインタビューを放映。