くらし情報『「アルフォンス・ミュシャ展」茨城・しもだて美術館で開催、アール・ヌーヴォー名作ポスター等約400点』

2017年10月12日 15:30

「アルフォンス・ミュシャ展」茨城・しもだて美術館で開催、アール・ヌーヴォー名作ポスター等約400点

《ジスモンダ》はミュシャの原点ともいえる作品であり、必見の一枚だ。

19世紀末に開花したアール・ヌーヴォーを象徴する画家であるミュシャ独自のスタイルは、「ミュシャ様式」と呼ばれ人気を博した。女性の髪や衣服が描く流れるような曲線や、しなやかな草花をテーマにした優美なデザインが特徴的だ。今回の展示作品の一つでもある、連作《四つの花》における《バラ》、《百合》では、優雅に咲く草花が描く曲線と女性の描く柔らかな曲線が調和しながらも互いの存在を引き立てることにより、奥ゆかしい美しさが表現されている。

ミュシャは、芝居のポスターの他にも豪華本の挿絵や香水のパッケージ、切手や紙幣、有価証券、蔵書票、メニュー、さらにはアクセサリーのデザインも手掛けるなど、商業デザイナーとして幅広く活動していた。展示作品の、《黄道十二宮ラ・プリュム誌のカレンダー》は、雑誌『ラ・プリュム』の宣伝用として作られたもので、《モナコ・モンテカルロ》は観光PRのポスターだ。デザインの目的は違えど両者ともミュシャの特色であるデコラティブで異国情緒漂うしなやかな表現が感じられる。今回は、《ジスモンダ》を始め、パリ時代のポスターや花シリーズ、四季シリーズなどの装飾パネル、挿絵作品、商品パッケージ、ポストカード、また食器や室内装飾など多岐にわたるデザインを集めた図案集など、ミュシャのデザインした作品を幅広く展示する予定だ。

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