2019年10月2日 05:45
コム デ ギャルソン 2020年春夏コレクション - 『オーランドー』に着想した第2幕
光沢感のあるストライプを走らせたスカートには、パニエのようなパーツを配して立体感を出した。パフスリーブやパニエ、裾に向かって広がっていくフレアシルエットのスカートなどは、中世ヨーロッパの貴族が纏うドレスを彷彿とさせる。
コム デ ギャルソン・オム プリュスでは物語の鍵を握るジェンダーにフォーカスした川久保だが、今シーズンはヴァージニア・ウルフが生涯モットーとした“変革”と“開放”の精神をベースに、エレガンスを再解釈したもののように感じた。
豪華絢爛な装飾やファブリック
ふんだんに散りばめた装飾や、華やかなファブリックも、今季の世界観を作り上げているものの1つ。ピンクのボトムスにはロマンティックなフラワーモチーフや立体的なフリルを贅沢にあしらっている。ジャケットは、ボディにプリントした“COMME des GARÇONS”のブランドロゴから、無数のフリンジを垂らした。きらきらと輝く糸を織り込んだオリエンタルな花柄ジャカードや、クラシカルな花柄を描いたキルトなどもコレクションに奥行きを生む。
ボトムス&シューズにも存在感
ボトムスに目をやると、ぽっこりとした立体パーツを配したり、太いロープを足に巻きつけたりしたかのようなパンツが顔を出している。