2020年5月9日 19:30
アンダーカバー 2020秋冬ウィメンズコレクション、黒澤明の傑作『蜘蛛巣城』主人公を翻弄する妻を描く
今回のコレクションでは、アンダーカバーの真骨頂であるグラフィックの掛け合いによって、そんな彼女の魅力が引き出されている。
特にゴシック的なエッセンスが強く、着物のようなシルエットのガウンは、ダブルフェイスのストライプ柄。オーバーサイズのムートンジャケットは、ダークなレースプリントをあしらった。
シルエットも同じく中世ヨーロッパを想わせ、特に象徴的なのが取り外し式の袖だ。リボンを結び取り付ける片袖は、パフスリーブなど大胆なシルエット。チェック柄の中綿コートはバックロングの余韻たっぷりで、まるでトレーンを引くドレスのような雰囲気を纏う。
パニエとチュールで膨らんだドレスルックは、裾にかけては大胆なグラフィックを纏いながらも、トップにはフェザーを無数にあしらうことで、まるで不穏な霧に包まれる風景すら浮かびあがらせた。
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