2020年11月27日 18:35
ケイスケヨシダ 2021年春夏コレクション - きみに肉体があるとはふしぎだ!
裾は歩みに合わせて軽快に揺らめき、鮮烈なピンクカラーや素肌を覗かせるスリットは生の力強さを印象付ける。また、ジャケットに施したスリットからはインナーの鮮やかな布地を引き出すなど、ヴィヴィッドな色彩が脈打つようにして生気を与えている。
柄の魅惑
古着をリメイクする姿勢は、今季はより自由に展開されている。たとえばコットン地から構築したトレンチコートは、元の衣服に配されていた大胆な柄を、フロントからスリーブ、ヨークに至るまで、存分に活かして。ボタンの代わりにベルトを配するとともに、随所にフリンジをたっぷりとあしらうことで、風に揺らめく軽快な歩みがいっそう引き立てられる。
素材感もカジュアルに
また、礼服のシックさとは打って変わって、生地の質感も軽やかでカジュアルだ。サイドに広がるように布地を重ねたスカートにはデニム素材を。随所に施されたほつれやスタッズの加工も、コレクションの雰囲気をぐっとラフなムードへと引き寄せている。
力強い鮮やかさ
ブラックが織りなすダークな雰囲気を通奏低音としつつも、はっとするように鮮やか色彩や柄が差し込まれた。軽やかに揺らめくチェスターコートには、ブラックを基調にオレンジのタイダイをのせて。