2021年12月22日 04:30
「海外旅行に行きたい、でも行けない…」日本に居ながら中世ヨーロッパにタイムスリップできる?
とも呼ばれました。
初期の有田焼は素地が厚く、藍色の染付のみの素朴なものが多かったのですが、1640年代に初代酒井田柿右衛門が絵の具で釉薬の上に彩色を施す技法を成功させ、多彩色の有田焼が焼かれるように。
中でも、乳白色の素地に余白を十分に残した絵画的な構図で色絵を施す「柿右衛門様式」は数多くヨーロッパに輸出され、王侯貴族の間で絶大な人気を博しました。そしてヨーロッパを代表する磁器「マイセン」にも大きな影響を与えたのです。
写真:有田焼 柿右衛門様式
ドイツ・ドレスデンに『ツヴィンガー宮殿』を建てた、ドイツ・ザクセン選帝侯でありポーランド王でもあったアウグスト王も「有田焼」に魅せられた1人。
「有田焼」などの東洋陶磁のコレクターとして知られ、『ツヴィンガー宮殿』にはその作品がそれはたくさん保管されていたのだそうです。そのことを知った有田町の人たちが、当時の「有田焼」や交流の歴史を知るためにドイツを訪問。
これを機に有田町とドイツの交流が始まり、マイセン市と姉妹都市に。
その交流の象徴として建設されたのが『有田ポーセリンパーク』というわけです。
本物を忠実に再現!『ツヴィンガー宮殿』
約41万平米、福岡ドーム約6個分の広さがある『有田ポーセリンパーク』。