2023年3月24日 10:11
女王・卑弥呼はどこにいた? 日本史上最大の謎を『夢分析』で解く小説が登場
彼らの夢解釈は示唆に富んでいて独創的だから。
『魏志倭人伝』の記述も曖昧な部分が多く、まるで夢のようです。「あ、邪馬台国の謎は夢を解釈するようにアプローチしていけばいいのでは?」と思いました。
小説における『夢』の描写は作者の意図が介在しやすく、1人の読者としては「あまり面白くない手法だ」と感じていた、平岡さん。
ただ、多くの矛盾が含まれている『魏志倭人伝』の内容は、夢を手がかりにして、読み解く甲斐があると感じたそうです。
解き明かされるのは、『邪馬台国の謎』だけでなく…
『眠る邪馬台国』の魅力は、邪馬台国の謎を解き明かす周二とアスカのキャラクターはもちろん、彼らの脇を固める登場人物たちにもあります。
平岡さんによれば、周二の同僚であり、よき理解者でもある里見は、ストーリーの展開に欠かせない存在とのこと。
平岡さん:
執筆中は、リアリティと、キャラクターと、古代史の3要素を、バランスよく楽しめるように心がけました。
最初に、アスカと周二の推理パートから執筆を始めて、第2稿から登場人物についてのパートを書き始めましたが、2人はもちろん、彼らのパートナーたちも、物語を動かしてくれました。