
売り場で食材を購入する際、大半の人が収穫時期や見た目から食材の状態を確認して手に取っていることでしょう。
同じ食材でも、条件が異なれば味も違うもの。「できるだけ、おいしそうな食材を選びたい」と思うのは、誰もが同じですよね。
しかし、中には誤った情報によって、あまり消費者の手に取ってもらえない食材もあるようです。
避けられがちな『春のアスパラガス』に、野菜農家が?
2023年の春、新潟県新潟市で野菜農家を営む曽我農園は、あることが気になっていました。それは、何かというと…。
「春のアスパラガスは、勘違いのせいで避けられていてかわいそう」
栄養が豊富で、さまざまな料理に活用できる、アスパラガス。
しかし、主に春の時期に収穫できる太いアスパラガスは、なぜか「硬くておいしくなさそう」という印象を持たれがちなのだとか。

左が、太いアスパラガス。従来の太さと比べると、まさに『極太』という言葉がピッタリなことが分かります。
本当は、柔らかくて甘味が強いにもかかわらず、正反対の『硬い』というネガティブなイメージが広まっている、太いアスパラガス。
偏見によって避けられてしまうことを残念に思っていた同農家は、ある手段をとることにしました。