【『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』第6話】福田靖が描く脚本の魅力とは
性格も様々で個性溢れるキャラクターが多く描かれていることに加え、キャラクターの間の掛け合いやコミカルなシチュエーション、言葉選びにセンスが光る。
ストーリーの展開や会話のテンポが速く、リズミカルであることがわかるだろう。
素早いジョークや二転三転する展開が視聴者を惹きつける良さであると思う。
そんなテンポを魅力とした福田靖脚本では俳優陣の演技力が重要だ。
タイミングの良い演技や表情、身振りなどが笑いを生み出す要素となる。
本作に出演する俳優は表情や身振り、会話のトーンといい、どのキャラクターもしっかり演じられている。
事件だけでは重くなるところを、仲井戸や目黒(磯村勇斗)、仲井戸の妹(比嘉愛未)との会話でクスッと笑いを誘うことで、視聴者を飽きさせない工夫がほどこされている。
福田靖脚本の良さと俳優陣の演技の相乗効果が生まれることでドラマが成立しているといってもいいだろう。どちらかが欠けていても成り立たないと思う。
これらの要素が組み合わさったドラマは、視聴者に楽しい時間を提供し、娯楽を与えてくれる。
『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』の視聴者を引き込み、各回、「明日からまた頑張ろうかな」