洗剤や漂白剤の『まぜるな危険』を無視すると? 「そういうことか…」「絶対ダメ」

シンクや洗面台のぬめり落としや、洋服に付いたしみや黄ばみ取りに欠かせない塩素系洗浄剤と、お風呂掃除とトイレ掃除に欠かせない酸性洗浄剤には、パッケージに「まぜるな危険」と目立つように書かれています。
ほかの洗浄剤にも使用上の注意が書かれていますが、なぜ塩素系洗浄剤と酸性洗浄剤はあれほどにまで大きく書かれているのでしょうか。
キッチン泡ハイターやパイプハイター高粘度ジェルなど、数々の洗浄剤を販売する花王では、この「まぜるな危険」の理由を紹介しています。それは、単なる注意書きではなく、本当に危険な内容でした。
混ぜると塩素ガスが発生する
塩素系洗浄剤は、強アルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分です。一般的なアルカリ性洗剤と酸性洗剤を混ぜると、中和作用により洗浄効果が薄まります。塩素系洗浄剤はアルカリ性なので、同じことになるように感じるかもしれません。
しかし、塩素系洗浄剤と酸性洗浄剤の場合は、混ざることで「塩素ガス」を発生させます。
これが「まぜるな危険」の理由です。
塩素ガスには独特の刺激臭があり、目やノド、鼻に強い刺激を与えます。吸い込むことで気分が悪くなったり、場合によっては目や口腔内、呼吸器系の組織を腐食させたりするなど、人体にとても有毒です。