2023年10月27日 10:00
「知らなかった!」 革製品の値段の差はなぜ生まれる? 老舗に聞いてみた!
革漉が行われたパーツ。真ん中が盛り上がっている。
下の写真も裁断されたパーツですが、四角い真ん中以外の周辺は漉かれて厚みが薄くなっていますね。
でき上がりが想定できていないと、「ここは薄くして…」という判断はできないため、革漉でも職人の経験と技が必要です。このようにして作られたパーツを組み合わせて縫製し、最終的に製品になります。手作業であれば、もちろん職人の腕が求められます。
山本社長によれば「職人の人となりが全部出ます」とのこと。
購入時は実際に手に取ってみよう!
原材料の皮の高い安いから、革にする工程での労力の差、また熟練の職人が関わっている分の差などが積み上がって、製品の価格差が生まれることが分かりましたね。
さらには、製作会社からメーカー、メーカーから流通、小売店へと流れる過程でそれぞれの利益が乗ります。ここも価格差となる部分です。
『山藤』の場合には、製作会社兼メーカーとして自社ブランドで革財布を販売しているので、比較的安く質の高い製品を提供できるというわけです。
関東大震災を生き残った当時の半纏。こうした貴重な物が現在に伝わっているのも老舗ならでは。
最後に、山本社長からは以下のようにアドバイスがありました。