2024年3月25日 19:52
87歳のおばあさんゾウ 自由になれた瞬間の『行動』に「涙が止まらない」
タイでは観光業に従事するために数千頭ものゾウが飼育されているといいます。
そんなタイではゾウを国の大切な動物として尊重し、ケガをしたり、高齢で働けなくなったりしたゾウを保護している人たちがいます。
自然保護活動家のセンドゥアン・チャイラートさんが設立した『セーブ・エレファント・ファウンデーション』は、アジアのゾウが自然の中で自由に暮らせるように支援している団体です。
人間のために働き続けた『おばあさんゾウ』
2024年1月、『セーブ・エレファント・ファウンデーション』によって1頭のメスのゾウが保護されました。
ソンブーンおばあちゃんと呼ばれる87歳のゾウは80年以上、人間のために働き続けたそうです。
幼い頃に森で捕獲されたソンブーンおばあちゃんは家族から引き離され、人間に奉仕するために訓練を受けました。
ショーに出演したり、路上での物乞いやパレードで歩かされたりしながら、長い距離を移動し、夜は道路脇で眠る生活。
その後はパタヤで30年以上に渡って、ゾウ乗り体験のために毎日8時間働かされていました。
『セーブ・エレファント・ファウンデーション』は、そんなソンブーンおばあちゃんを救出することにしたのです。