新型コロナウイルス感染症の影響で、世界では自宅にいながらオンライン会議アプリなどを活用して仕事をする人が急増中。
アメリカのエンターテインメント界でも『Zoom』などを使って映画やテレビ番組の出演者のオーディションを行うケースが増えています。
2020年8月、若手俳優のルーカス・ゲイジは自宅で、ある作品のオーディションをオンラインで受けることになりました。
いざ演技を始めようというその時、彼の耳に信じられない言葉が聞こえてきたのです。
「こういうかわいそうな人たちって、こんな狭いアパートに住んでいるよね。彼の背後を見ると、テレビがあって…」
なんと画面の向こうにいる監督がそばにいる誰かに向かって、ルーカスの住んでいる家を軽んじるようなことをいったのです。
どうやら監督はZoomをミュート(無音)にしていたつもりが、されていなかった様子。
するとそれを聞いたルーカスは気まずそうに苦笑いをして、「ミュート(無音)にしてください」といい、「僕の部屋がひどいのは分かっています。
だからどうかこの仕事をください。そうすればもっといいところに住めますから」と笑顔で返したのです。
自分の発言がルーカスに聞こえていたことに気付いた監督が「なんてことだ。