【最高の家づくり】vol.1 世界中のものを編集した家(ビームス・村口 良さん邸)
ものはしまわずに、あえて“見せる”というのも村口さん宅のこだわりのひとつ。「わが家には、扉のついた収納棚がほぼありません。家にあるものは日用品も含めて好きなものばかり。だからこそ、見える場所に置きたくて。また、見せる収納を心がけると無駄な買い物が減って、妥協せずにもの選びができるようになりました。娘もいいものに触れることで、豊かに感性を磨いてくれたらいいなと思います」
家電やキッチン道具は、できるだけすっきりとしたデザインのものを。パッケージの気になる調味料は、海外製の保存ビンに詰め替えて。
4日に一度は近所の鎌倉市農協連即売所(通称:レンバイ)で、地元・鎌倉で採れた野菜を購入。「とにかく安くて、たまらなくおいしいんです!」
細々とした乾物や調味料類は、鎌倉の〈もやい工藝〉で購入した小鹿田焼の壺に入れて可愛らしく収納。
植物は南アフリカやオーストラリアなど、珍しい国のものがたくさん。庭と室内のプランターは同じモルタルで統一感を持たせている。
村口さん宅の顔ともいえる大きな食器棚には、やちむんや、益子焼、砥部焼など、旅先の民芸店で購入したという日本各地の器が飾られている。