小野リサ 母となってからは大きな声で子供たちを叱ることも
以降、年1枚ペースで、ポルトガル語のアルバムを発表。
「リサの声は、最近のブラジルの女性歌手には少ない、フェミニーナでとても美しい!」と語ったのは、あのアントニオ・カルロス・ジョビンだ。証言するのは、’90年代初めからは、アルバム作りも共にするようになっていた森さん。
「彼女の爽やかで優しい声を、ボサノヴァの神様が絶賛しました。’94年にアントニオと一緒にレコーディングしたときの逸話です。彼女は、物心つく前から一流のミュージシャンと接してきていたので、音楽が体に染みついているんです。ですから、性格はまじめなんですが、実はその日の気分で曲目を入れ替えたりする自由な遊び心を持った、根っからのライブ・ミュージシャンなんです」(森さん)
そのプロのシンガーが、あることを境に変わったと、森さんは語る。
「子どもができてママになってからは、『子育てときどきボサノヴァ』なんて言って、ママさん業も一生懸命にやっていました」(森さん)
’02年、日本人ミュージシャンと結婚して長男が、2年後には次男が誕生。
’07年、長女誕生のときは、45歳での高齢出産として話題にもなった。