2018年8月24日 16:00
みやぞんに幻の劇団員時代 恩師たちが明かした愛され力の秘密
恩師たちから見て、“俳優・DAI”はどんな存在だったのだろうか?鷹觜さんが続ける。
「大ちゃんは演技力という意味ではあんまり……(笑)。まぁ若いですからね、ただ最初は、大丈夫かな?というレベルなのに、教えると意外に器用なのか、いつのまにかそつなくこなすようになるんです。それは立派だと思っていました。それに彼の場合は“将来はお笑い芸人になりたい”という意思を明確に持っていました。だから演出担当者もその気持ちを汲んで、毎舞台、彼のための見せ場を用意していたんです。セリフを決めずに彼がアドリブで観客を笑わせるという試みでした。……でも、観客は誰も笑ってくれなくてね」
演技力はイマイチだったというが、子供たちからの人気は絶大だったという。
鷹觜さんは「大ちゃんが入団したばかりのころは、“ずいぶん若いパパだなぁ”と勘違いしたことがありました」と懐かしそうに語った。田口さんもこう言って微笑む。
「子連れの女性劇団員がいたのですけれど、大ちゃんが彼女の子供をずっと面倒みていたので、私もほかのみんなもてっきり親子だと思っていました。ごく自然な感じで接していたし、子供もすごく大ちゃんになついていたんです。