2018年9月16日 06:00
阿川佐和子さんの“介護ストレス”対処術は「たまにのズル」
それまで親に育ててもらってお世話になったぶん、子どもの自分が恩返しとして介護をしなきゃいけないと思うから、いろんなことを犠牲にして時間を作るわけです。『ありがとう』とも言ってもらえないことを続けていくと、精神的にまいっちゃうんですね」
そんな生活に悩む多くの人たちに対して、阿川さんは「ズルをしてみてもいい」とアドバイスする。
「父にあまりにも文句を言われたとき、悔しいから預かっていたお金で、私のタイツや下着を買ってみたの(笑)。そしたら、『これで仕返ししたぞ!』って気が晴れるんですよ。母に『昼、来てほしい』って言われたときに『仕事だから』と言って夕方から母のところに行ったんです。すると母が『大変だね、あなた仕事のしすぎじゃない?』なんて言われて、私は『うん』と返すけど、本当はゴルフに行って疲れた顔に見えてた、なんてこともあるんです(笑)」
そんなとき、母親は「休んでなさい、ご飯は適当でいいよ」と言ってくれるという。
「だから、ちょっと悪いかなと思って『いいえ、ちゃんと作るわよ』と応えちゃう。自分がズルすると、人に優しくなれるんですよ。
浮気した亭主の心境って、こんな感じだと思う(笑)」