高嶋政宏の成熟した面白さは“注目されないこと”で生まれた
その結果、今に至っているような気がします。
そういう意味で“変態紳士”であるのだなと思いますが、他にも駅弁愛、スピリチュアル愛、健康愛、そして妻愛と突き詰めたジャンルが読みやすく語られています。この人、年末にパンイチで鞭を振るわれるただの変態ではなかったのか……と、爆笑しながら思うのでした。
■高嶋兄の成熟から見え隠れする“注目されない”というメリット
本書では、高嶋さんの凝り性と変態性が読みやすく語られています。ただ思うのは「彼がここまで面白く成熟したのは、注目されなかったからこその功績である」ということです。
たとえば高嶋さんがSMの世界に魅力を感じてすぐスクープなどされていたら、今のような変貌は遂げなかったかもしれません。それはどのジャンルもしかり。注目されなかったからこそ、いい成熟を遂げた今があるように思います。
ちなみに同じようなパターンのブレイクには、現在マルチタレントとして活動する篠原ともえさん(39)も当てはまるかもしれません。彼女はシノラーブームに乗ってブレイクし収束した後、自身の趣味である宇宙や服飾のことなどの道へと突き進むように。そしてここ数年はそういった知識を活かして、再ブレイクを果たしています。