2019年2月21日 06:00
年金博士が試算!現在50歳女性は68歳まで年金を貰えない!
GPIFはそのための積立金を運用し、少しでも増やすという役割がある。
GPIFがリスクの高い運用制度となったのは、第2次安倍政権になってからだという。
「もともと、GPIFはリスクの低い国内債券を中心に積立金を運用してきました。ところが、’14年10月から、株式投資の割合を大幅に引き上げたのです」(北村さん、以下「」内は同)
国内債券での運用割合を60%から35%に半減させて、高い運用益が見込まれるがリスクも高い株式での運用割合を24%から50%に倍増させた。現在は超低金利時代。国内債券では運用益を見込めないために、株式の割合を増やしたというのが建前だが……。
「GPIFの豊富な資金を株式市場に投入することで、株高を演出しようとする狙いもありました。つまり、アベノミクスの成長戦略として、年金積立金に手をつけたということです」
もくろみは成功し、当時1万4,000~1万5,000円台を推移していた日経平均株価は2万円を超えた。
「株高には誘導できましたが、年金資金は株価や為替変動のリスクに今まで以上さらされるようになったのです。’15年度には中国株の暴落の影響もあって、GPIFは5兆円の運用損を出しました。