2019年2月24日 06:00
アカデミー賞で『ボヘミアン・ラプソディ』嫌われる理由
猿渡「ほんとに奇跡と言っていい話だと思います。しかもアカデミー賞主要部門まで候補入りですから」
よしひろ「でも、アメリカやイギリスでの批評家筋の評価はよくないですよね」
猿渡「そうです。まさに私も思っていることなんですけど、いいところしか描きたがらずツッコミが弱いことや、事実と若干違っていて、これまた自分たちのいいような話にしたがっているところに批判がありますね。『ラミ・マレックの演技以外は見るところがない』とまで言っている人もいます」
よしひろ「完全同意!前哨戦の全米製作者組合賞に候補入り、全米俳優組合賞はラミが受賞しましたが、これはどうしてでしょう」
猿渡「全米製作者組合賞の候補入りは、納得なんです。なぜなら、あんなトラブル続きの映画を完成~ヒットさせたのは、間違いなくプロデューサーの力ですから」
よしひろ「ホント、崩壊寸前の現場&クイーンの2人をよく束ねたと思いますよ。しかも、出るわ出るわのブライアン・シンガー監督のゴシップ(少年への性的虐待疑惑など)」
猿渡「ゴシップ記事のせいで受賞の可能性が減るのか!!とショックを受けている日本のファンは多いようですが、監督の問題行動は『#MeToo』運動の前からありましたし、監督降板もそれが影響していたから、今さら誰も驚いてないんですよ」